FBI、2008年第2四半期の銀行強盗発生統計を発表

fbi112408.jpgFBIは、2008年4月1日~6月30日の期間に発生した銀行強盗の統計資料を発表した。資料によると、総計1443件の事件が金融機関で発生。被害金額の総額は12.6億円に上ると見られている。

統計によると、銀行強盗事件の発生件数が最も多いのが、金曜日とのこと。また、曜日に関係なく、午前9:00~午前11:00に事件の発生する割合が高いということも判っている。

金融機関の財政が悪化する現在、金曜日に銀行を利用するのは、避けた方が懸命かもしれない。最も統計上の理由に過ぎないが、安全をとることにこしたことはない。

統計資料の詳細については、FBIのウェブサイトを参照のこと。

情報ソース:
http://www.fbi.gov/pressrel/pressrel08/q2bankcrimestats_112008.htm

5人の米国人暗号技術者、NSAに就任

nsa111708.jpg5人の米国人暗号技術者がNSA(National Security Agency: 米国家安全保障局)に就任した。今回就任した5人の暗号技術者は以下の通りである。

Mr. Benson Buffham
Mr. Charles L. Gandy
Gen Alfred M. Gray
Mr. Oliver R. Kirby
RADM Donald M. Showers

5人は米暗号技術博物館内のNSA/CSS Hall of Honorで就任式に出席し、正式にNSAに就任した。

コンピュータ・フォレンジック調査では、暗号化された機密文書の解読作業を伴うことが多い。Japan Forensic Instituteでは、専用の暗号解読ツールにより、暗号化データの解読も行っている。

情報ソース:
http://www.nsa.gov/releases/hallofhonor_2008.cfm

CIAへの情報提供者、KGBに身柄を拘束される

cia111308.jpgAdolf Tolkachevは、航空機のステルステクノロジー分野で働いていたソビエトの航空専門家であった。Tolkachevはソビエトの米国大使館付近の車にたびたびメモを置いていくようになり、米中央情報局CIA(Central Intelligence Agency)との接触に興味をもつようになる。

CIAと接触したTolkachevはその後何十年にも渡り、ソビエトの空軍、ミサイルに関する詳細なテスト計画やテスト結果などの機密情報を提供するようになった。このおかげで米国政府は何千億円もの防衛費用を削減することができたという。

Tolkachevの功績は米国にとって非常に大きかったため、インテリジェンスの間で「偉大なるスパイ」との名声を得るようになった。

しかし、Tolkachevは最終的にKGBによって逮捕されてしまう。

情報ソース:
https://www.cia.gov/news-information/featured-story-archive/adolf-tolkachev.html

FBI、キューバのスパイ(米国DIA諜報員)を逮捕

fbi100.jpgFBIは、Ana Belen Montes(女性、当時44歳)をスパイ容疑で逮捕した。

Ana Belen Montesは、米国DIA(Defense Intelligence Agency)のシニア分析官でありながら、キューバに機密情報を漏らした米国内部スパイである。特に、差し迫った米国のアフガニスタン侵攻計画の機密情報にもアクセスしていたものとみられる。

Montesは、実際、DIAのキューバ分析部門のトップであり、インテリジェントコミュニティの間では専門家として名高い存在だった。そのため、キューバに関するどれほどの米軍機密情報を漏らしていたかについて非常に懸念されている。

Montesのやり方は非常にスマートであった。彼女は、決してDIAのオフィスから書類のコピーを持ち帰ったり、電子データのコピーをとったりしなかった。その代わり、彼女は機密情報の詳細を頭で記憶し、その記憶が鮮明なうちに、自宅のノートPCに打ち込んだのだった。

ノートPCに打ち込まれた機密情報は暗号化されたディスクに転送され、そのディスクをキューバ政府に送っていたのである。その暗号化に使われたロジックが上部の画像である。コンピュータ・フォレンジック調査で判明した模様。

彼女の動機は純粋にイデオロギー、米国政府の外交政策に関する反感であったようだ。実際、キューバ政府からは報奨金を受け取っておらず、あったのは経費分の送金のみであった。

Montes(キューバ政府のアンダーカバーエージェント)は有罪が確定し、25年の禁固刑で、現在服役中である。

情報ソース:
http://www.fbi.gov/page2/sept08/montes_091208.html

FBI、おとり捜査でオンライン犯罪者56人を逮捕

fbi56.jpg

FBIは2008年10月16日、おとり捜査で計56人のオンライン犯罪者を逮捕したと発表した。回避された経済的損失は約70億円に上ると、FBIでは見ているそうだ。

発表によると、FBIは、Webサイト「DarkMarket.ws」で運営されていたカード賭博師のオンライン・フォーラムに潜入し、おとり捜査を行った。このフォーラムは、盗難クレジットカードなどの金融情報や、銀行カードの偽造機器を売買する目的で広く使われており、DarkMarketサイトは2,500人以上の登録会員を抱えていたとのこと。

FBIのおとり捜査は、英国のSerious Organized Crime Agency(SOCA)、トルコおよびドイツの当局と協力して行われた。

FBIによると、おとり捜査で56人が逮捕されたほか、不正口座の差し押さえによって約70億円の経済的損失を防いだ。また、新たな犯罪の手がかりも得られ、当局による国際的な捜査が行われているという。

情報ソース:
http://www.fbi.gov/pressrel/pressrel08/darkmarket101608.htm