「AI、ブロックチェーン革命の勝者となる為の革新技術とは」 皆さんこんばんは。AOSグループAOSデータ社並びにデータテック社の志田と申します。本日は遅い時間にお集まりいただいてありがとうございました。 佐々木の方からデータテックについて「この革命がどれだけすごいのか?」ということをお話させていただいたと思いますが、私は「どうやって実現して行くのか?」ということをお話していきたいと思います。 「データ」「AI」「ブロックチェーン」これらを治めてゆく者がこの革命の勝者となるということですが、私たちはこれらのキーワードに注目し、グループ内にデータテック社という会社を設立しました。弊社でどのようなことをやってゆくのか、かいつまんでご紹介します。 私たちはこれら次世代の基盤技術を開発し広め、社会に貢献するという目標を掲げました。そしてそれらを実用化、大衆化、生活化するというビジョンを持っています。 全部はご紹介出来ませんが、大きく4つの基盤技術を開発して行きたいと思います。「データ」「AI」「ブロックチェーン」をどのように活用して行くのか?ビジネス的に、とても重要です。効率up、コストダウン、デジタルトランスフォーメーション、これらをいかに実用化して行くのか、そういった大きなミッションを掲げています。「Data to AI,Blockchain」にちなんでお話を深めていきたく思います。 「データ」「AI」「ブロックチェーン」の世界で勝者になるには、データを用意し、いかに納めるかが非常に重要です。私たちは「データリファインサービス」という基盤技術を提供して行きたいと思います。データリファイン、精製という言葉が近いと思います。世の中に膨大に存在する(28:51「膨大に存在する」の次の言葉)要らないデータ、要るデータ。役に立つもの、立たないものいろいろありますが、それらをいかに役に立つデータ(=AIで使えるデータ)に変換できるか?をミッションとして開発しています。 その中には動画や写真、ドキュメントなど、様々なデータが存在しています。先ほど非構造化データ、構造化データというお話がありましたけれども、人間には分かるが機械には分からない、そういったデータをうまく変換して行くこと。そしてそれらをデータ活用してゆく。この流れを作ることを「データリファインサービス」と呼び、それを司るものをDRP、データリファインというプラットフォームになるんですけれども、これを使いデータのリファイン(精製)をしてゆくことが大きなコンセプトになっており、これは非常に重要な対応だと思います。 佐々木からお話させていただいたように「どの分野で活用していくか」ですが、「ICBM-5BAA」今、非常に重要になっている技術を基盤として開発してゆきます。では実際にリファインを通した作業がどのような流れか、簡単にご説明したいと思います。先ず「精製」。IoTでは、時計やスマホに、様々なデータ情報が付属しています。膨大なデータを保存、分析してゆく。その中からサービスを行い、結果をまたフィードバックし、改善して、また「精製」をしてデータ取得の方法を変えてゆく。そうしたデータサイクルの実現をしていくこと。これが非常に重要です。 では「どのようにしてゆくか?」。構造化、非構造化データというお話がありましたが、構造化データというのはいわゆるデータベース、針とチャートのデータが保存されている状態をいいますけれども、殆どが今までのシステムです。非構造化データが問題なのです。データというお話もありましたが、紙データ、良くてPDFデータ。そのままでは全く意味を持たない。つまり意味のあるデータに変換してゆく必要があります。ここで大事なのは、人間と機械の両方が理解できるデータというものなのです。今のままなら、非構造化データは人間が理解、でも機械には理解出来ない。構造化データというのは、人間は理解しにくい、でも機械はしやすい。これをXMLに変換してブラウザ上でビューワと共に人間も機械も理解できるかたちにしてあげること、これが非常に大きな「データリファインプラットフォーム」の役割になります。 ではもう、一度ドキュメントから(XML化まで)の場合も含めて流れを整理したいと思います。元データというのは非構造化データとしますと、それらをファイルとして分類、テキストデータとして抽出。(32:30付近「これを構造分析し」の前の言葉)これを構造分析し、タグ情報をつけて変換、そうすることで初めてAIで使えるデータになります。このようにして出来た貴重なデータ群には次のようなメリットがあります。データの統合が可能です。統合されたデータはXMLなので非常に速い検索能力を持ちます。そして変換も早く出来ます。それをAPIに適用して、スマートシステムとも連携し、データをどんどん使ってくださいという世界が出来ます。まさに医療の情報などがこれに当たります。 ここでビジネス的なお話を少し申し上げるならば「データリファインサービス」を使うことにより、お客様に先ほどのサイクル、収集、分析、精製、施策実行ということですが、本来、お客様はこのあたり(収集、分析、精製)はなさらずに、施策を実行、それらをフィードバックするところに専念していただけるようになります。このサイクルをいかに高速で回していくかが、データの革命を起こす上で大きなキーワードになって行きます。 さて、データリファインプラットフォーム・サービスを使い、実際に作成・開発した「スマート電子契約」というサービスですが、企業の中に膨大な契約データが在りますが、それをXML化し活用できるようにしたものが、この「スマート電子契約」です。つまり契約書自体が意味を持つことができる。そういうことで次の利活用が出来るようになる。更にそれを分類することが出来るようにする、という大きな役割を果たしたものが、この一例になって参ります。もう一つご紹介したいと思います。「法令判例検索システム」です。この中にはリーガル、法務関係の方もいらっしゃるかと思いますが、いわゆる法令判例、裁判所などが提供しているデータがありますが、今までこれも当然、良くてPDF。(企業の)中にはたくさんありますが、機械にとっては全く意味がありません。それら大量のデータをXMLに変換することにより、AI検索に適したデータにすることが出来る、さらに高速で探すことが出来るようになるシステムがこの「法令判例検索システム」です。私たちはこのデータリファインプラットフォームを使い、このような実例を積み重ねているところです。 データリファインサービスのメリットを少し申し上げたのですが、ではメリットとして「検索」という部分に焦点を当て、さらにご説明したいと思います。 先ほどの「法令判例検索システム」ですが、実は画面をちょっと載せさせていただきましたが、実はこれはキーワードを10個登録して検索した結果です。交通事故、死亡、交差点、飲酒、無免許ってあるのですけれども、結構ピッタリのものを探すのは大変です。従来の検索エンジンでは難しかったのですが、重み付けをしたり、スコアリングをしたり、しかも高速で検索を出来るような仕組みを構築しました。データベースを持っていない、従来ですと、RDBですと大体こういうものには(データベースが)出て来ますが、データベースを持たずに非常に高速な検索が出来るようになっています。 「どれくらい高速なのか?」ということですが、次に比較をしてみました。左側が既存システム。従来4秒かかっていたものが、XMLベースのシステムでは0.2秒、つまり20倍の速さで検索ができる。本当に画期的なことだと思います。では今までの検索システムも含めた、データの持ち方、技術者出ない方もいらっしゃるかも知れませんが、ちょっとだけお話させていただきます。左側が既存のデータベース、いわゆるRDBです。こういったものには同時検索ワード数に制限があり、非常にサーバに負荷が掛かるため、膨大なサーバリソースが必要となる、そういった問題があります。しかし、次世代のデータベースを使用すると、これら検索キーワード10個のような検索が一気に出来ます。それにサーバ負荷を大きく削減することが出来ます。これも我々の独自の技術により、コストとしても数十分の一から、数百分の一に抑えることが出来るようになります。このように「検索」についても大きなメリットを持つようになります。 そして先ほどから申し上げているAI、「なぜ、XMLのデータを作ることによって、AI向きと言えるのか?」について少しお話しします。「Dataインサイト」という言葉をお聞きになったことはありますでしょうか?そのまま翻訳すると洞察力があるとか、真意を見抜く力とか言われますけれども、いわゆるデータの様々な関連性を見つけ出して本当の意味、本当に人間には考えつかない分野まで踏まえて関連性を出していく、そういう技術になっています。先ほどはXMLデータに変換するというお話をしましたが、これにより初めて機械が機械を理解するようになります。機械が機械を理解できるようになるということは、そこから関連性を導いて来る、これが人工知能の活躍の場ということだと思います。 私たちは、AIが発達するといいことが起きると考えますが、一方でなかなかうまく行かないことがある。専門の方々でお聞きになっている方もいらっしゃるかも知れませんが、大きな原因は何かというと、機械が機械を理解する形式になっていない、XMLの形式になっていない、それで人工知能を作り出しても大変失礼ですよね。それで私たちは機械が理解できるXMLデータを大量に作り出すことに焦点を当てて一歩を踏み出しました。私たちのPhilosophy(意気込み)なのですが、我々は「Highest Quality」AIが使えるようなデータを作ってゆきたい、またその仕組みを提供したい、そして「Lowest Cost」コストが高ければ大衆化、生活化 実用化はしません。ですからコストをいかに安くしてゆくか?こういうコンセプト、哲学を持って、このプラットフォームをご提供したいと思います。 もう一つの切り口として、今回は「data to AI,Blockchain」ということですので、いかに「データテック」で提供している技術、そしてXMLが非常にブロックチェーンに向いているかというお話をしていきたいと思います。これを知るか、知らないかによって、随分ブロックチェーンに対する認識や感覚が変わると思いますので、少しお話をして行きたいと思います。 我々はブロックチェーンの基盤技術ということでやっていますけれども、インフラ、とりわけ「データを保存する場所の変遷」に非常に注目しています。三段階の場所になっているのですが、左列の、これはたぶん皆様がご存知ですね。昔は社内に大きなサーバを置いていた、社外にデータセンターを借りていた、ということですけれども、今は金融業界が「MUFGショック」と呼ばれていますが、三菱UFJやリンコスが、AWSの基幹システムを採用したと言われているように、まさにクラウドの主戦場にインフラ業界が移って来た、当然これは時代が進むべき道だと思っていますし、まさにようやくこの時代が来たとも思います。しかし、私たちは次の次元のインフラの世界に注目をしています。これはどういうことかと言うと、まだまだこの部分は進化をしてゆく、未来はこうなる。それは「ブロックチェーン」なんです。ブロックチェーンに対してはいろいろな考えをお持ちだと思うのですが、私たちは必ずこの道に行くと信じています。 低コストであること、データベースがないこと、改ざんが出来ない、そして世界中の人が認めた環境でデータを保存できる。永久に保存される訳です。どこかの企業が、○Mさんとか、○Aさんとかがデータを囲い込んでしまったら、それはその中で閉じたデータしか活用できないのです。どうやってそれを、企業とか法律とか千差万別なデータを世の中の人たちが、世界中の人たちが活用できるか?データというのは、絶対に一社が囲い込んではいけないのです。これを世界中の人が共有して初めて、人類の英知が導き出したAIが、ちゃんとした判断をすることが出来るようになります。 私たちは必ずこの道に行くべきだと思っています。ということで「ブロックチェーンがいかに大事か?」ということをお話ししましたが、実はここからが私たちが注目しているポイントです。先ほどまで「いかにXML形式でデータを持つことが重要か」とお話しました。そうするとXMLで出来たデータというのは、大量に発生します。まさに大量生産ですね。クルマがここまでビジネスとして広まったのは「安く大量に生産できる」ようになったからクルマ社会が到来したのですが、データにおいても、それを起こすべきだと、それがデータ革命だと考えています。この膨大な非構造化データ、今まで捨てられていたデータ、今まで見向きもされなかったデータを、変換技術(DRP)を使い、ビックデータにして行く。そうすると本当にこれが大きなデータの革命になる。データの進化ですね。 今度は問題になるのが「それをどこに保存するのか」ということですが、先ほど申し上げたようにデータをクラウドに保存すると、莫大なコストがかかる上、データが一社に集約されてしまいますが、ブロックチェーンを使うことで「分散環境」で、皆が自由にデータを使うことが出来る、そういう時代が来る訳です。データの進化、XMLの登場、インフラの進化、ブロックチェーンの登場というのがまさに2018年、2019年でした。私たちはこのブロックチェーンを広めて行きたい、絶対データテックの行く道としては必要なものだと考え、本日ご紹介をさせていただきました。 また「これらを広めてゆくため、私たちは何をすることが出来るか?」を考えました。それがこちらの「APIbank DAP」というサービスです。ブロックチェーンを使ったシステムを作りたいときに、いまは開発者の方もなかなかブロックチェーンを使って展開しづらい。そのような時に弊社では私たちがブロックチェーンの開発環境を作り、APIを通して、どうぞ自由に使ってくださいね、そういった仕組みを作りました。どういうことか?それが「DApp API Platform」です。2月の初めにリリースしたんですが、ブロックチェーンを簡単に使えますよ、本当ですとGAS(燃料ですね)の発行とか、サーバ運用とか、いろんなものがありますが、全て私たちが面倒を一括で見ますよ、どうぞ、APIだけここを通して自由にシステムを使ってソフトを開発してくださいね、アプリを開発してくださいね、といったことがコンセプトになっています。 アプリを作りました、API連携をして、データ保存をブロックチェーンに出来ますね。そして将来はそれをXMLデータに変換して、さらにそれをAIに活用してゆくという体験を、最初の入口を(47:04付近「最初の入口」→読者にわかり辛い為、適当な語にいい直しをお願いします)していただきたいということで、最初の入口として草の根の運動であるかも知れないのですが、ここにプラットフォームとしての、革命的・革新的な技術を使っています。そういった仕組みを提供しています。 (DAPの構成について)これは出来る方、もう少し知りたいという方は、ぜひ書籍の方をご覧いただければと思います。 (「ご使用シーン」について)結局、これがどういうDApp、ブロックチェーン向けのアプリを作れるかというと、流通・トレーサビリティですね。この部分でいかに正真正銘の流通経路の生産者が作ったものであるかを証明したり、血統書、動物とか、未来永劫、ちゃんと子孫を、動物も子孫ですかね?そういうものがちゃんと記録されます。セキュア認証、認証自体も非常に重要です。どういう認証がされたのかとか、そういう活用方法をDAppを通して考えています。 ここまで駆け足となりましたが、私たちが「データテック」という世界の中でいかに成功していくか、「データ」「AI」「ブロックチェーン」革命の勝者になる為に、というテーマでお話をさせていただきました。我々がこの分野で基盤技術を提供することによって、少しでも社会の役立ちたい、そういう未来を作っていきたいとの決意をお話しさせていただきました。 最後に「data to AI,Blockchain」これが、私たちがデータ革命の勝者となる為に、まさに主人公になる為に大きなキーワードだと思います。データテック社はそのお手伝いを少しでもご一緒にさせていただければと思います。本日はどうも有難うございました。