IDFが「証拠保全ガイドライン第1版」公開

デジタル・フォレンジック研究会(IDF)から「証拠保全ガイドライン第1版」が公開された。

電磁データを、その証拠としての信頼性を保ちながら収集、取得、保全するフォレンジックの手続きについてのガイドラインである。海外(欧米)の保全手続きを参考に、日本国内の特殊事情や関係者からの意見を反映してまとめられた労作である。

eディスカバリーのような法的制度のない日本では、まだまだ電磁的証拠の扱いにはばらつきがある。しかし、このガイドラインの「趣旨」にもあるように、日本のデジタルフォレンジックの必要性・有用性がますます高まることは必須だ。今回の策定は、将来への大きな一歩と言えるだろう。

—以下、「趣旨」より抜粋引用—

この電磁的証拠の収集・取得・保全に関し、運用上の課題は「取得の対象となるデータはどの範囲であるべきか」、「保全した証拠の原本同一性の保証はどの程度確実にするべきか」の2つである。

デジタル・フォレンジックの歴史が比較的浅い我が国においては、未だに広く認識された標準的な取得手続きのガイドラインが存在しない

来年の期末には新版発行予定とのことで、実際にフォレンジックに関与する企業や担当者が広く参照することにより、運用を通じて改良されていくことが期待される。

IDF(特定非営利活動法人デジタル・フォレンジック研究会)