野村證券インサイダー事件

野村證券インサイダー事件(http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080513ddm041040107000c.html)。先日、大きく世間を騒がせたこの事件も発端となったのは、フォレンジック調査からだった。

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他人名義の取引をごまかすため、容疑者らは、顔の見えないオンライン取引を多用していた。今回のインサイダー取引事件では、タイミングをはかったような取引に疑惑の目を向けた監視委員会が、証券会社に協力を要請。ネット上の注文経路をたどった結果、容疑者らが浮上したという。
このインサイダー事件の直接の被害額は、「わずか」数百万円である。しかし、証券会社最大手、野村證券が被った「信用の失墜」という被害は、計り知れないほど大きなものであったといえる。このような事件を未然に防ぐ、または、仮に事件が発生しても、早期発見・被害の最小化に努めるということは、企業の至上命題となりつつある。日々の業務でやりとりするデータは、ほとんどがデジタル・データとなった現在において、それを成し遂げるためには、コンピュータ・フォレンジックのノウハウと技術が必要不可欠である。
 また、容疑者らは、メールなどでのやりとりでは、すぐに監視されると考え、携帯電話のチャットを利用し、連絡を取り合ったという。最新のフォレンジック調査では、モバイル・フォレンジック(携帯電話・携帯情報端末に対するフォレンジック調査)が重要になってきている。このモバイル・フォレンジックについては、後日書くことにする。

立ち聞き情報まで”駆使” 野村インサイダー事件(MSN産経新聞)http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080512/crm0805122134031-n1.htm

野村証券元社員インサイダー:元社員と知人再逮捕 情報伝達、携帯チャット利用か(毎日新聞) http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080513ddm041040107000c.html