第6回情報セキュリティーEXPO (その2)
日本最大級のセキュリティ・ショウ
5月13日(水)~5月15日までの3日間、東京ビッグサイトで「第6回情報セキュリティーEXPO」 が開催された。今回は、その第二報。
8つの展示会が同時開催され、日本最大のIT専門展となっている。過去最多1,600社が出展したんだそうだ。日本最大級のセキュリティ・ショウといえるだろう。
どのブースも、展示やデモ、小セミナーを開いていて、力を入れていると感じられる。最近のIT関連のショウとしては盛況といえるのではないだろうか。年々開催規模が大きくなっている。数年前からの個人情報保護被害やWinnyによる情報漏洩などで情報セキュリティの意識は、日本企業の中で格段に定着してきたんだなということを感じた。
情報セキュリティEXPOの会場は、UTM(統合脅威管理)ゾーン、検疫ソリューション ゾーン、メールセキュリティ ゾーン、バイオメトリクス認証 ゾーン、ドキュメントセキュリティ ゾーンという、去年までと同じ5つのゾーン区分に加え、フォレンジック ゾーンが新たに追加されて展示されていた。 会場内はどこからどこまでがどのショウで、その中のゾーンも区分けされ、大まかに区切られてはいるが、別のゾーンでも同じような展示をしている企業があったり、別のショウでもまた同じような展示があったりして、自分がどこのショウ、どこのゾーンを見ているのか分からなくなりそうだった。意識は高まってきたとはいえ、まだまだ、日本市場での情報セキュリティの分野は、発展途上の段階にあるんだなという気がする。
フォレンジック・ゾーンは黎明期
今年から新たに追加された「フォレンジック・ゾーン」へ行ってみた。数社の出展があるが、実際にデジタル・フォレンジック向け製品といえるような内容を展示していた企業は、実質3~4社。中には、「それ、他のゾーンでやったほうがいいんじゃね?」という企業もあった(笑)。「フォレンジック」という単語だけが先行し、デジタル・フォレンジックの製品、ソリューション自体が、まったく揃っていない印象だった。出展している企業も「とりあえず出しとけ」的な出展内容のところも多かった。機器の展示はしてあるけど、実際のデモができないものが置いてあったところとか。。あと数年もすれば、大きな分野に成長することは、間違いないが、今は、まだ黎明期だなという感じだった。以下、フォレンジックゾーンの様子です。
ネットエージェント㈱PacketBlackHoleの展示
PacketBlackHoleの画面。
質実剛健な画面デザイン(笑)でも、多機能な感じで実際に使って作りこんだ便利さが感じられる。
オーク情報システム。
熱心な聴講者達。見たことのある人がいますネ。大林組で使い込んで鍛えた洗練されたデザインです。