またもやメールで粉飾発覚。今度は東証2部上場企業

東証2部に上場していたIT関連企業「アイ・エックス・アイ(IXI)」(大阪市、民事再生手続き中)による粉飾決算事件で、大阪地検特捜部は29日、元社長・嶋田博一容疑者(49)ら元幹部4人を金融商品取引法(旧証券取引法)違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で逮捕した。

捜査関係者によると、嶋田容疑者らは共謀し、架空の商品を複数のIT関連企業間で転売し、最終的に自ら買い取る架空循環取引で売り上げを約17億円水増しし約55億円とした2003年3月期の有価証券報告書を近畿財務局に提出した疑い。

同社が仕入れ金額や転売先などを指示したメールを送っていたという。
(http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080529-OYT1T00316.htmより抜粋、編集)

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去年1年間の倒産企業数は1万件超。 特に建設、小売業と中心とした中小企業の倒産が大幅に増加している。同社の経営陣も、「背に腹は変えられない」という思いで粉飾に手を出してしまったのかもしれないが、自社が苦境に立たされたとき、やはり一番に考えなければならないのは企業が果すべき社会的責任――『信用』なのではないだろうか。