ボットネット──今そこにある危機

botnet.jpgボットネットの危険度がますます高まっている。

米クリック・フォレンジックス社によると、ウェブ広告のクリック数の30%以上がボットネットによる不正クリックであることが判明。ボットネットの存在の深刻さを浮き彫りにした。

ボットネットとは、目に見えないスパイウェアのようなプログラムで、ウェブサイトの閲覧、添付メールの実行など、様々な経路でPCに感染する。亜種がとても多く、最新のウイルス定義ファイルでも検出できない場合が多い。

このような特徴から、現在世界中にボットネットに感染したPCが存在し、その割合は5%~9%に達すると推定されている。

ボットネットに感染したPCは外部からリモート操作が可能となり、感染したPCのスクリーンショットの取得、ウェブサイトで入力したパスワード、クレジットカード番号の取得、外部サイトの攻撃など様々な制御が可能となる。

ボットネットは非常に巧妙に仕組まれており、自分のPCが感染していることすら、まったくわからないように作られている。

英BBC放送が最近放映した、ボットネットのデモが参考になるので、是非ご覧いただきたい。22,000台のボットネット感染PCをコマンド1つで自由にリモート操作している。

情報ソース:
http://news.bbc.co.uk/2/hi/programmes/click_online/7940485.stm
http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/7938949.stm