デジタル・フォレンジック研究会・技術分科会
5月27日(火)にデジタル・フォレンジック研究会・技術分科会が東京都南部労政会館で開催されました。主題は『原本同一性の確保とEnCaseを利用したフォレンジック調査』という内容で、講師はネットエージェント株式会社フォレンジック調査部の松本、平戸氏でした。
技術部会は、今まであまり開催されたことがなかったそうですが、今後は多く開催していく予定だとのことでした。松本、平戸氏の講演内容は、実際のフォレンジック調査業務の手順の説明など、具体的でとてもおもしろかったです。証拠資料に改竄や真正性があるかを証明するための「証拠の鎖(CoC、Chain of Custody)」を保持するための工夫をして、調査を行っているのがよくわかりました。
ネットワークエージェント社さんでは、P2P関連の調査事例が8割を占めるそうです。まだまだ日本の中では、デジタル・フォレンジックが黎明期といえる段階なんだと感じました。
講演中に司会者が講演内容をバシバシ撮っている人に対して、その場で写真を消すよう注意していました。
←講演の様子(実際に業務で使用している書類などを使って実演してくれました)。