ICCS 2009緊急リポート
2009年1月5日~1月8日の期間、ニューヨーク Fordham 大学において、FBIとの共同主催による、International Conference on Cyber Security 2009 が開催された。世界各国からサイバーセキュリティーの専門家たちを招待して開かれたこのカンファレンスの模様をリポートしたい。
ICCSが開催されるのは今回が初めてであり、FBIとの共同主催によることもあり、まず参加者の顔ぶれが凄い。FBI ワシントンD.C.本部のメンバーをはじめとして、ニューヨーク、ピッツバーグ、ニューオリーンズ各州のFBIエージェント、ニューヨーク州警察、さらにNSA(米国家安全保障局)からもハイクラスの人間がスピーカーとして参加。米国内で対テロ調査活動を行う人間からのスピーチもあれば、海外の警察機関からもスピーカーが参加。さらに民間のトップクラスのサイバーセキュリティー専門家も参加。カンファレンスは終始FBIスペシャルエージェントの厳重な警戒の中行われた。
本カンファレンスの概要は、以下のとおりである。
・DARKMARKET作戦(OPERATION DARKMARKET)の内容を時間軸を追って解説
(DARKMARKETはクレジットカード番号やソーシャルセキュリティー番号、スパイウェア、フィッシングサイトなどの売買サイトである。FBIによって59人の会員が逮捕された。サイトは当局によりシャットダウン)
・SHADOWBOT作戦(OPERATION SHADOWBOT)の内容を時間軸を追って解説
(米FBI、オランダ警察、ブラジル警察の3国共同によりボットネット売買の関係者を逮捕)
・増加する東欧サイバー犯罪組織の暗躍について
・米国家サイバーセキュリティー最先端について(NSA)
・サイバー世界で暗躍するテロリストの現状について
・従業員による会社組織へのハラスメントの事例
・児童ポルノの傾向・調査活動について
・その他
上記は本カンファレンスの一部に過ぎない。
安全保障上の理由により、詳細についてはウェブで掲載できないことを、ご了承いただきたい。