2019年リーガルテックワイン会 〜 第5回 ブルゴーニュをめぐる①〜
ワインdeめぐる世界の旅 第5回
ベーシックなブルゴーニュワインと共にワインの歴史を3回に分けて辿ります。
その1回目、いよいよ世界2大ワイン産地の一つブルゴーニュへ訪れます。ブルゴーニュは神に捧げるワインとして修道士達が畑を守り心を込めて造ってきました。ブルゴーニュにはワインの最高峰「ロマン・コンティ」も存在しますが「ロマネ・コンティ」も修道士達によって造られました。
Content
1、ブルゴーニュワインの歴史
ルゴーニュでは、古代ローマ時代からぶどう栽培がおこなわれ、6世紀頃にはすでに各所の修道院でクオリティの高いワインが造られていました。
ベネディクト派のクリュニイ会とシトー会がブルゴーニュに設立した修道院では、当時最高の知識層であった修道士たちによって、ワイン造りがおこなわれました。
当時、ブルゴーニュ一帯はブルゴーニュ公国として、ブルゴーニュ公の支配下にありました。領主であるブルゴーニュ公も、ピノ・ノワールの優位性を認めてガメイの植樹を禁じるなど、ワイン生産を助ける政策を施しました。
2、産地とワインの特徴
教会や貴族に専有されていた垂涎の葡萄畑は、フランス革命によって市民へと開放されました。その結果、ブルゴーニュではひとつの区画が小さくなり、また造り手(ドメーヌ)も小規模な家族経営が多くなりました。
ブルゴーニュ地方は、フランス東部の内陸に位置し、シャブリ地区、コート・ドール地区、コート・シャロネーズ地区、マコネー地区、ボジョレー地区があります。
ブルゴーニュワインの特徴は、単品種によるワインで、基本的に赤ワインはピノ・ノワール種やガメイ種、白ワインはシャルドネ種になります。
3、ブルゴーニュ特有の法律
ブルゴーニュAOC(Bourgogne AOC)は、フランスのワイン法で定められた「ブルゴーニュ地域」で生産されたワインのうち、畑や村・地区などの規格には合わないが、ブルゴーニュワインとしての規格には合致しているワインに与えられる広域AOCです。
2019年リーガルテックワイン会 〜 ワイン de めぐる世界の旅 第 5 回 〜 「ブルゴーニュをめぐるワインの旅①」 いかがでしたでしょうか?
次回はブルゴーニュワインについてさらに掘り下げていきます。
次回のテーマは
~ ワイン de めぐる世界の旅 第 6 回 ~
次回は「ブルゴーニュをめぐるワインの旅②」
ブルゴーニュでもちょっと異色の存在、シャブリとボジョレーについてお話します。
渡辺 順子
世界最大のオークションハウス「クリスティーズ」でアジア人初のワインスペシャリストとして活躍、プレミアムワイン株式会社CEOザッキーズ日本代表。
著書:
『世界のビジネスエリートが身につける 教養としてのワイン』(ダイヤモンド社)
『日本のロマネ・コンティはなぜまずいのか』 (幻冬舎ルネッサンス新書)