2019年リーガルテックワイン会 〜 第7回 ブルゴーニュをめぐる③〜

※ドメーヌ・ポンソのワインをリーガルテック社で競り落とし、ラベルを作成しました。

ワインdeめぐる世界の旅 第7回

ベーシックなブルゴーニュワインと共にワインの歴史を3回に分けて辿ります。

ブルゴーニュ最後の旅は「オスピス・ド・ボーヌ」についてお話します。

1、「オスピス・ド・ボーヌ」の歴史

ブルゴーニュワイン「コートドール(黄金の丘陵)」の中心地ボーヌの街へ訪れます。ボーヌでのワイン醸造の歴史はローマ時代にまで遡ります。
修道士たちによって土壌は耕され神に捧げるために作られていたワインは今は世界最高峰の品質に達しました。中でも「オスピス・ド・ボーヌ」は生産者たちが腕によりをかけて作る歴史あるワインです。

2、「オスピス・ド・ボーヌ」ワインの希少性と価値

ブルゴーニュのシンボルである鮮やかなモザイク屋根の施療院「オスピス・ド・ボーヌ」は15世紀、貧しい農民たちのために建てられた病院です。
施療院「オスピス・ド・ボーヌ」
ボーヌ村の一等地に広がるぶどう畑で造られたワインはチャリティーオークションに出品されその収益金で病院の運営が行われていました。
今もその伝統を守り毎年11月にチャリティーオークションが開催されています。

3、チャリティーオークションでの秘話

実際にボーヌの施療院内で行われるオークションに参加し、現地で落札してきた貴重なワインを試飲します。2年以上の熟成を経てようやく日本に届きました。
オスピスのオークションは樽ごと落札するのが特徴です。1樽分は288本、ラベルは落札者のオリジナルラベルが作成可能で、リーガルテック社だけが所有するワインです。

ブルゴーニュの旅最終回は500年続く「オスピス・ド・ボーヌ」のワインを特別にご用意しました。

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クレマン・ド・ブルゴーニュロゼ・ブラン・ド・ノワールルー・デュモン
2000年に日本人が設立した「ルー・デュモン」は職人的なこだわりを持って作られたスパークリングワイン。日本人のアイデンティティを表現した味わいと評判です。
※クレマン・ド・ブルゴーニュとは
世界屈指の銘醸地ブルゴーニュ産のブドウから造られるスパークリングワインです。

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コトー・ブルギニヨンルイ・シャド
19世紀から続くブルゴーニュ屈指のドメーヌ「ルイ・ジャド」の白ワイン。
『ルイ・ジャドを語らずして、ブルゴーニュを語れず』と言われる代表的な生産者です。
ブルゴーニュのボーヌで開催されたオークションに実際に参加して落札して来たとっても希少価値の高いワインです。2016年の収穫から2年間の熟成を待ってようやく日本に届きました。
実は私も今回初めていただきましたが、さすがブルゴーニュの超一流の造り手「ドメーヌ・ポンソ」ならではの出来栄えです。エレガントな口当たりで甘めのチェリーとちょっとシナモンのようなスパイシー感も…

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オスピス・ド・ボーヌドメーヌ・ポンソ
リーガルテック社だけが持つワイン。
「ドメーヌ・ポンソ」の醸造家、最後のワインです。

2019年リーガルテックワイン会 〜 ワイン de めぐる世界の旅 第 7 回 〜 「ブルゴーニュをめぐるワインの旅③」 いかがでしたでしょうか?
次回はシャンパーニュ地方。

次回のテーマは

~ ワイン de めぐる世界の旅 第 8 回 ~

次回はシャンパーニュ地方を訪れます。
シャンパンはどうして泡が立つのか、シャンパンはどうして高いのか・・・
今更聞けないシャンパンの謎を全てお話します。

渡辺 順子

世界最大のオークションハウス「クリスティーズ」でアジア人初のワインスペシャリストとして活躍、プレミアムワイン株式会社CEOザッキーズ日本代表。
著書:
『世界のビジネスエリートが身につける 教養としてのワイン』(ダイヤモンド社)
『日本のロマネ・コンティはなぜまずいのか』 (幻冬舎ルネッサンス新書)