
米警察関係者向け情報サイトpoliceone.comが、
「コンピュータフォレンジック製品を買うときにチェックすべき5つのポイント」をあげている。
犯罪捜査や事件調査において、パソコン、サーバ、モバイル機器などの電子データが重要な証拠となる事例が急増しているのは、アメリカも日本も同様。
現場のニーズに即した製品を選定するために、参考としていただきたい。
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フォレンジック製品を選ぶ際に役立つ5つのポイント
1. Speed(速度)
この数年でHDDなどの記憶容量は劇的に大容量化したため、データ確保には非
常に長い時間がかかる。
2. Supported drive interfaces (サポートするインターフェース)
フォレンジック調査担当者は多様なドライブを扱う必要がある。
IDE/SATA/SAS/SCSIなど各種インターフェースに対応している製品が望ましい。
3. Ease of use(使いやすさ)
ほとんどの調査官は、ツールを操作するために、複雑なトレーニングを受けた
り、分厚いマニュアルを解読したりする時間がない。直感的操作が可能なイン
ターフェース、アイコンなどで簡単に操作できる製品が望ましい。特にフィール
ドワークには直感的に扱える製品であることが重要だ。
4. Protection(保護)
高度なプロテクト機能があることが望ましい。
5. Authentication(認証)
業界標準のMD5、SHAなどのハッシュ電子指紋など、採用している「認証」機能を確認しておく。
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シンガポールのEディスカバリー事情
/カテゴリ: 世界情勢10月1日より、シンガポールで電子データの証拠開示に関する新しい司法条例が導入された。
これは、8月に同国最高裁判所より発表されていたもので、
(http://app.supremecourt.gov.sg/data/doc/ManagePage/temp/4nuc3c45i15f0f45uffl1b55/practice_direction_no.3_of_2009.pdf)法的審理における、電子的に保存されたデータのディスカバリ(証拠開示)と証拠検分の手順を定めている。
シンガポールは法的文書の電子化が進んでいることで知られていて、既にEディスカバリーの条例も発表されている。
アメリカ、イギリス、オーストラリアなどの欧米だけではなく、今後はアジアでも広くeDiscoveryの波が広がっていくことは不可避である。
日本企業や自治体なども、いざというときに手痛い打撃を受けないためにも、eDiscoveryの対策を真剣に講じるときである。
米NIST発行 インシデント対応フォレンジックガイド
/カテゴリ: 未分類e-discovery費用を抑える方法
/カテゴリ: 最新米国情報フォレンジック・イベント
/カテゴリ: コンピュータ・フォレンジックフォレンジック製品 購入のポイント
/カテゴリ: コンピュータ・フォレンジックFBI 海外との協力体制
/カテゴリ: 未分類FBIは2001年1月11日にヨルダンのアンマンに国際オフィスをオープンした。世界貿易センターへの攻撃のちょうど8ヶ月前だ。
米政府サイトにサイバー攻撃
/カテゴリ: 未分類2009年7月4日の米国独立記念日以降、米政府主要サイトにサイバー攻撃が加えられている。攻撃の対象となっているのは、ホワイトハウス、米国防総省、国土安全保障局、他要衝サイトである。
同時に韓国大統領府サイトへもサイバー攻撃が加えられており、組織的なサイバー犯罪集団による同時多発テロの様相を呈してきた。
米国では、NY証券取引所をはじめ、ファイナンス情報サイトへの攻撃も確認されており、当局が直ちに調査を開始した模様である。
なお、サイバー攻撃の状況から判断して、ボットネットによる攻撃の可能性が非常に高い。
ネットワーク・フォレンジック調査の進展がわかり次第、続報としてお伝えしたい。
情報ソース:
http://edition.cnn.com/2009/TECH/07/08/government.hacking/index.html
Web2.0で進化するFBI
/カテゴリ: 未分類その1つがFacebookであり、またTwitterであり、YouTubeである。Web2.0コミュニティを徹底的に活用して、犯罪抑止効果を狙う。
面白いのは、重大指名手配者を瞬時に閲覧できる iPhoneアプリ「Most Wanted」だ。これはフリーのiPhoneアプリで誰でも自分のiPhoneにダウンロードして、表示することができる。
FBIのスタートしたウェブサイト:
http://www.facebook.com/FBI
http://www.youtube.com/fbidotgov
http://twitter.com/FBIPressOffice
情報ソース:
http://www.fbi.gov/page2/may09/socialmedia_051509.html
ボットネット──今そこにある危機
/カテゴリ: 未分類米クリック・フォレンジックス社によると、ウェブ広告のクリック数の30%以上がボットネットによる不正クリックであることが判明。ボットネットの存在の深刻さを浮き彫りにした。
ボットネットとは、目に見えないスパイウェアのようなプログラムで、ウェブサイトの閲覧、添付メールの実行など、様々な経路でPCに感染する。亜種がとても多く、最新のウイルス定義ファイルでも検出できない場合が多い。
このような特徴から、現在世界中にボットネットに感染したPCが存在し、その割合は5%~9%に達すると推定されている。
ボットネットに感染したPCは外部からリモート操作が可能となり、感染したPCのスクリーンショットの取得、ウェブサイトで入力したパスワード、クレジットカード番号の取得、外部サイトの攻撃など様々な制御が可能となる。
ボットネットは非常に巧妙に仕組まれており、自分のPCが感染していることすら、まったくわからないように作られている。
英BBC放送が最近放映した、ボットネットのデモが参考になるので、是非ご覧いただきたい。22,000台のボットネット感染PCをコマンド1つで自由にリモート操作している。
情報ソース:
http://news.bbc.co.uk/2/hi/programmes/click_online/7940485.stm
http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/7938949.stm
FBI、7大児童ポルノ犯罪組織を解体──ジョイントハンマー作戦
/カテゴリ: 未分類作戦のコードネームは「OPERATION JOINT HAMMER」(ジョイントハンマー作戦)。最終的に14人の児童ポルノ被害者女性が救出され(最低年齢は3歳児)、約170人が逮捕された。児童ポルノ犯罪では過去最悪で、7大児童ポルノ犯罪組織の解体に至るも、捜査は今もなお継続中の模様。
今回の国際捜査にあたり、米国で主要な役割を果たしたのが、FBIと警察ユニットで構成された「Innocent Images National Initiative」、および「Department of Justice (DOJ)」、「the United States Postal Inspection
Service (USPIS)」、「U.S. Immigration and Customs Enforcement (ICE)」である。
ことの次第は以下の通りである。
オーストラリアのクイーンズランド当局が児童ポルノを撮影した動画をオンライン上で検出。この犠牲者はフラマン語アクセントのあるオランダ人であると断定。ベルギー当局に連絡した結果、ヨーロッパで捜査が開始される。このときの作戦のコードネームは「OPERATION KOALA」(コアラ作戦)。
ベルギー警察は犯人を逮捕し、児童ポルノの製作者とウェブサイト運営者であるイタリア人の情報を入手した。この情報を基にイタリア警察は動画の製作者を逮捕し、ウェブサイトを閉鎖。そのポルノサイトから5万通のEメールを捕獲した。この捕獲したEメールの情報から「ジョイントハンマー作戦」が敢行され、欧州警察組織の指揮下、28ヶ国に渡る捜査が行われたのである。
捜査は依然継続中であるが、危険人物はすでに逮捕されている。
・9歳の娘のポルノ画像を撮影したとしてニュージャージー在住の男性を逮捕。家宅捜索の結果、13万枚の児童ポルノ画像を検出、懲役20年の実刑判決。
・イタリアのポルノサイトのユーザーであったアリゾナ在住の小学5年生を教える教師を逮捕。家宅捜索の結果、女生徒との性的関係の証拠を検出、児童の性的搾取罪に問われる。
情報ソース:
http://www.fbi.gov/page2/feb09/jointhammer_020909.html